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福島原発事故 海洋汚染(1)

福島原発事故による海洋汚染が無視できなくなってきている。大型タンカーの油流出事故による海洋汚染が発生するたび、ハラハラしていたものだ。地球の海はすべての汚染の最終到着地となってきた。ちょっと調べれば、水銀などの重金属や、有害有機物質の海産生物中濃度は、かなり高いのにびっくりするだろう。日本人の髪の毛の中の水銀濃度を調べれば、高い人で数ppmの水銀が検出される。水俣病を引き起こされた患者の髪の毛には150ppmくらいの水銀が検出された。その源は魚などの海洋生物だ。海のものをたくさん食べる人ほど体のなかの水銀濃度は高い。これらの問題はまた別の機会に整理し考察しようと思う。

今回は放射能放出だ。海洋学者は、海は広く大きいので、放射能が海に流れても拡散して薄まり、大丈夫という。まあ確かに長期的にみればそうだろう。しかし沿岸に放出された場合、それほどすぐに希釈されない。潮目などがあるとそれを乗り越えられず、潮目の内側で拡がる。放射能の連続放出は沿岸海洋生態系をかなり汚染するだろう。

茨城県沖で今が旬のコウナゴにかなり高濃度のヨウ素-131が検出された。セシウム-137も基準値を超えて検出されている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110405-OYT1T00724.htm

コウナゴは動物プランクトンを食べているはず。動物プランクトンは主に植物プランクトンを食べているはず。植物プランクトンは海洋表層を漂い太陽エネルギーと二酸化炭素で光合成をする一方で必須元素を取り込んでいるはず。生態系のどこでヨウ素-131が取り込まれたか。

ワカメなどの沿岸海藻も今が成長期のはずで、盛んにヨウ素など必要な元素を取り込んでいるだろう。

フランス国立科学センターなどが日本の今回の海洋放出の予測を行っている。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110405-OYT1T00586.htm?from=top

福島原発から海に出た放射能が沿岸に沿って南北に拡がっている。宮城県女川町などは三陸わかめの生産地だ。女川町は津波による大災害が発生した場所だ。ワカメに放射能汚染が発生しなければ良いが。ウニも海藻を食べているはずだ。

毎年5月の連休には、茨城の阿字ヶ浦の海岸で、磯遊びを楽しんでいる。天然のアサリなどが結構採れる。その時までに放射能の放出が止まっていれば良いが。

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コメント

今回の原発事故による海の放射能汚染については、海鳥や大型の魚、アザラシ、クジラなどに影響が広がっていかないかと、心配しています。
コウナゴの汚染についてですが、近海で観察されるスナメリとクジラについて、実際に同じくらい汚染された魚を食べつづけた場合の影響を、簡単に試算してみました。
「福島第一原発とクジラ」
http://kkneko.sblo.jp/article/44152745.html
よろしければご意見をお聞かせください。

投稿: ネコ | 2011年4月 7日 (木) 01時47分

カメクジラネコさん

ミンククジラの1日あたりの摂取量が、100-200kgという大きな値であるために、被ばく線量が大きな値になるのですね。
ところで計算の仮定としては、ミンククジラが1日あたり100-200kgのイカナゴを1年間食べるということでしょうか。
そのイカナゴの放射能濃度が、実測値によりヨウ素131が4080Bq/kg、セシウム137が447Bq/kgという計算なのですね。
今後の放射能汚染水の放出によりますが、現在と同じ状況で放出が続けば、人間と同じ哺乳動物であるミンククジラに
とって大きな被ばく線量になりますね。
ただ内部被ばくに関する線量換算係数は、実効線量係数なので、1年間に摂取したヨウ素131やセシウム137により
今後50年間にわたって受ける総被ばく線量(実効線量)となると思います。

なんとかして放射能汚染水の海への放出をストップしてほしいものです。
海をこれ以上汚染させたくないです。

投稿: ひかるのぶろぐ | 2011年4月 7日 (木) 17時18分

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