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2012年5月

福島原発事故 内部被ばくは今後どうなるか?

放射線被ばくに外部被ばくと内部被ばくがあるのは、既に説明しました。内部被ばくとは、放射能で汚染した食べ物を食べる(摂取)こと、及び放射能で汚染した空気を吸う(吸入)ことによる放射線被ばくです。

 

福島原発から今後、さらなる大量の放射能の大気放出がなければ、事故起因放射性核種の呼吸による内部被ばくは大きくはないでしょうから、食物摂取による内部被ばくが将来の内部被ばくということになります。

 

日本人の体内のセシウム-137を調べた記録があります。これは放射線医学総合研究所の職員について調べたものです(図2)。Photo


1960年代に体内のセシウム-137濃度が高いのは、1960年代初頭に頻繁に行われた大気圏内核爆発実験により放出された放射能の影響です。食物が汚染され、それを食べ続けたことによるもので、すべての日本人が同様な体内放射性セシウム量であったと考えられます。

 

 

原子力百科事典ATOMICAのなかに、「フォールアウトからの人体内セシウム(40年の歴史)」というのがあります。http://www.rist.or.jp/atomica/

チェルノブイリ事故による体内汚染を含め、わかりやすく解説してあるので、一読をお勧めします。

 

                             

 

食べ物から摂取する放射性核種からの被ばく線量は、ICRP(国際放射線防護委員会)が報告している線量換算係数を用いれば、すぐに計算できます。

 

天然の放射性核種であるラドンとその短半減期娘核種の呼吸による内部被ばくや食物摂取による放射性カリウム(40K)などの内部被ばくに加え、福島原発事故由来の放射性セシウムによる食物中放射性セシウムからの内部被ばくが加わります。

 

その被ばく線量としては以下の通りです。

 

1ベクレル経口摂取あたりの内部被ばく線量(シーベルト)として、線量換算係数がICRPから報告されています[ICRP Pub72]

 

放射性セシウム-137の値は以下の通りです。

線量換算係数(大人;経口摂取): 1.3E-08Sv/Bq)  [ICRP Pub72]

 

これによると食物経由で137Cs10,000ベクレル(Bq)摂取すると内部被ばく線量は0.13ミリシーベルト(mSv)(大人)となります。また例えば食物から放射性セシウム(137Cs)を1 100Bq摂取すると、年間では36,500Bq摂取しますので、上記の線量換算係数(経口摂取)を用いれば内部被ばく線量としては0.47mSv/年となります。これが大きいか小さいかは皆さんのご判断におまかせしますが、いずれにしろ事故がなければ、浴びなくてすむ余分の放射線ひばく、ということになります。

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福島原発事故 外部被ばくは今後どうなるか?

福島第一原発事故に由来する放射線の外部被ばくに関しての将来の予測です。

 

放射線被ばくには、外部ひばくと内部被ばくがあります。外部被ばくとは、外からの被ばく、すなわち大気中や地表に沈着した放射性核種が放出する放射線を外から体が受ける放射線被ばくです。内部被ばくとは、放射能で汚染した食べ物を食べる(摂取)こと、及び放射能で汚染した空気を吸う(吸入)ことによる放射線被ばくです。

 

外部被ばくに関して、事故直後には、放出されたさまざまな放射性核種により、周辺の住民の方々や我々も被ばくを受けました。周辺の住民の方々はかなりな被ばくをしたのではないかと考えられます。千葉市にある日本分析センターが野外に設置したゲルマニウム半導体検出器で検知した放射線の経時変化の図を公開しています。

http://www.jcac.or.jp/lib/senryo_lib/nodo.pdf

 

また314日から大気中の放射性核種を毎日捕集した大気中濃度などの結果を公開しています。

http://www.jcac.or.jp/lib/senryo_lib/taiki_kouka_back.pdf

 

外部被ばくに関しては、1年以上経過した今となっては、外部被ばくに影響する放射性核種はセシウム-137とセシウム-134の2つです。セシウム-137は半減期(放射能が半分になる時間)が30.17年、セシウム-134は半減期が2.065年です。詳しい説明は省きますが、このうち外部被ばく(空間線量率)に寄与する割合は、セシウム-13727%、セシウム-13473%ですので、計算により将来の外部被ばくが推定できます。この計算はそれほど難しくはありません。既に計算されたものを下記に引用します。

これは以下の資料からの引用です。

http://www.iri-tokyo.jp/oshirase/sasshi.html

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外部被ばく(空間線量率)は、除染等何もしない状態で、今から3年で現在の約半分、10年で約1/4になりますが、その後はあまり下がらず30年で約1/8程度となります。実際にはCsが土に浸み込んだり流れ出たりするのでもう少し下がると思います。

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ヒヨドリの抱卵、子育て

これは2009年夏のことです。
真夏の暑い時期の抱卵には驚きましたが、子育てには餌となる虫がたくさんいるので、セミを捕まえてきたり、青虫だったり、朝は数分おきに給餌、昼はヒナのいる巣で休んだり、数十分おきに給餌、という状態でした。家の中の窓から観察できるのでとてもラッキーでした。数年家を空けていたので、ヒヨドリも安心して家のすぐ近くのレンギョウの枝に巣を作ったようです。
写真1 卵は3個、親のいない隙に写真
写真2 こちらも親のいないすきに写真、まだ目の見えないヒナはカメラを親と勘違いして一斉にエサをねだります。
写真3 セミ(たぶん)を捕まえた親ヒヨドリ、青虫もよく捕まえてきました。この写真は外で駐車場の車の中からの写真、親は警戒心がとても強いです。雄雌2羽で子育て中。3羽で子育てとの観察例もあるとのことでとても興味深いですね。
ヒヨドリはとても身近な鳥ですが、なかなかこうした光景は見ることができません。
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